大阪府の感染状況「緊急事態宣言 要請の時期近づく」松井市長

大阪市の松井市長は、大阪府内の感染状況は緊急事態宣言の発出を要請する段階に近づいているという認識を示しました。また、市内の一部の飲食店などに出している営業時間短縮の要請を、府内全域に広げる必要があるという考えを示しました。

大阪府では6日、1日としては過去最多の560人の感染が新たに確認されるなど、感染拡大に歯止めがかかっていません。

こうした状況について大阪市の松井市長は7日に、記者団に対し「大阪市内だけでなく、市外でも感染が広がっていて、さらに拡大すると医療崩壊が見えるところまできている」と述べ、危機感を示しました。

そのうえで「緊急事態宣言をお願いする時期が近づいてきている。最終的には大阪、兵庫、京都の各知事が相談して判断するが、過去最悪の感染者数を考えると、各知事とも、そうした判断を考えていると思う」と述べました。

また、松井市長は今月11日までの期限としている、大阪市内の酒類を提供する飲食店などへの営業時間短縮の要請を延長せざるをえないという考えを示したうえで、首都圏の1都3県の緊急事態宣言に合わせて、最低でも午後8時まで1時間前倒し、対象エリアも府内全域に広げる必要があるという考えを示しました。

松井市長は「もう一度、非常事態という意識で、緊張感を持って行動を抑えてほしい。ステイホームの中で、人との接触を8割減らすことを目指すくらいでお願いしたい」と述べ、感染防止策の徹底を強く呼びかけました。