去年の全国の飲食店の倒産件数 過去最多に コロナ影響

全国の飲食店の倒産は、新型コロナウイルスの影響で増加し、去年1年間では780件と過去最多となったことが、民間の調査会社のまとめで分かりました。

帝国データバンクのまとめによりますと、去年、1000万円以上の負債を抱えて法的整理の手続きをとった飲食店は、全国で780件に上ったということです。

これは、民事再生法が施行された2000年以降で最も多かったおととしの732件を上回り、過去最多を更新しました。

業種別では、
▽「居酒屋」が189件と全体の24%を占めて最も多く、
次いで
▽「中華・東洋料理店」が105件、
▽「西洋料理店」が100件などとなっています。

首都圏の1都3県では、7日に緊急事態宣言が出され、飲食店などは営業時間の短縮を要請されることで、経営環境は改めて厳しくなるとみられています。

帝国データバンク東京支社の赤間裕弥情報部長は「去年の緊急事態宣言のときと比べて『経営の限界だ』という声がより多く寄せられている。先行きが見通せないと経営を断念してしまう事業者が増えることも考えられる」と話しています。