宮崎県 独自の「緊急事態宣言」出す方針固める

宮崎県では7日、新たに過去最多となる105人の新型コロナウイルスへの感染が発表され、県は独自の「緊急事態宣言」を出す方針を固めました。9日以降、県内全域で外出自粛や酒を提供する飲食店への営業時間短縮などを求めるということです。

宮崎県内で感染が発表された人数は、5日が38人、6日が80人、そして7日は県内では初めて100人を超え105人となりました。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、すでに東京など1都3県に次ぐレベルになっていて、国の分科会が定める感染状況の指標は、6つのうち3つが最上段のステージ4を超え、「感染爆発」の状況が近づいています。

こうした状況を受けて宮崎県は7日にも県独自の「緊急事態宣言」を出す方針を固めました。

具体的には9日から県内全域で、原則として外出自粛を求めるほか、酒を提供する飲食店に対しても、営業時間を午後8時までに短縮するよう求める方針です。

また、イベントの中止や延期、原則として県外との往来自粛も求めます。

期間は今月22日までとし、その時点での感染状況を見極めて、延長するかどうかを判断するとしています。

県独自の「緊急事態宣言」は、国の緊急事態宣言とは異なり、法的な根拠はありませんが、県は「歴史的な危機に直面している」として県民に協力を呼びかけることにしています。