東京都 新型コロナ 2447人感染確認 2日連続で過去最多更新

東京都内では7日、これまでで最も多い2447人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、重症の患者も過去最多の121人となりました。
都の担当者は「想定を超える急激な増加だ」と話しています。
また都は、感染が確認された11人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は7日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて2447人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の人数としては初めて2000人を超え、これまでで最も多かった6日の1591人から850人余り増えました。

また、2日連続で最多を更新することになり、感染の急速な拡大が止まらない状況です。

さらに、1日に1000人を超えるのは3日連続で、7日までの7日間平均は1230.4人で最多を更新しました。

都の担当者は「われわれの想定を超える急激な増加だ。年末年始の連休明けで医療機関を受診した人が多くなったという要因はあるが、ここまで一気に増えるとは思わなかった。検査数や陽性者の報告の傾向を見るとあす以降も極端に減ることはないのではないか」と話しています。

7日の2447人の年代別では
▽10歳未満が53人
▽10代が128人
▽20代が666人
▽30代が552人
▽40代が408人
▽50代が303人
▽60代が143人
▽70代が98人
▽80代が76人
▽90代が18人
▽100歳以上が2人です。

10代から80代まではそれぞれ過去最多です。
また65歳以上も264人とこちらも過去最多です。

7日の2447人のうち、およそ33%にあたる802人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、およそ67%の1644人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

このほか、イギリスへの渡航歴がある20代の男性が1人いて、変異したウイルスかどうか国立感染症研究所で調べるということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽最も多い「家庭内」が409人と、はじめて400人を超えました。
次に多い
▽「会食」も85人で過去最多です。
また
▽「施設内」が67人
▽「職場内」が62人などとなっています。

このうち「会食」では、年末に知人と忘年会をした人や正月に親戚と食事をした人が感染したケースなどがあったということです。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて6万8790人になりました。

重症者も過去最多の121人

一方、都の基準で集計した7日時点の重症の患者は、6日より8人増えて121人となり、これまでで最も多くなりました。

また都は、これまでに感染が確認されていた50代と、70代から90代までの男女合わせて11人が死亡したことを明らかにしました。

5人は院内感染、3人は施設内感染で、3人は感染経路がわかっていないということです。

これで都内で死亡した人は合わせて667人になりました。

東京都内 感染状況の6指標

東京都内の新型コロナウイルスの感染状況などに関する7日時点での6つの指標です。

【1 病床使用率】
病床のひっ迫具合を示す「現在確保している病床に占める割合」は78.9%です。このうち、重症患者用の病床は48.4%です。

【2 療養者数】
感染が確認されている人のうち、自宅で療養している人は5319人、都が確保したホテルなどで療養している人は939人です。医療機関に入院するかホテルや自宅で療養するか調整中の人は4759人です。

【3 陽性率】
都の基準で算出した陽性率は、6日時点で14.7%です。

【4 新規陽性者数】
7日、感染が確認された人は、2447人でした。

【5 直近1週間の新規陽性者と前の週との比較】
新規陽性者の7日までの1週間の平均は1230.4人で、前の週の879.9人と比べ、1.4倍に増加しました。

【6 感染経路不明者の割合】
このうち感染経路が不明な人の割合は67.8%となっています。