京都 神社で無病息災願う「七草がゆ」感染防止策取り ふるまう

7日、ことし1年の無病息災を願う「七草がゆ」が、京都市内の神社で参拝者にふるまわれました。

京都市右京区の「西院春日神社」では毎年、正月7日に春の七草を供えて、ことし1年の無病息災を願う神事を催しています。
神殿には、この日に見ると邪鬼を追い払えると伝わる、白い馬と書いて「白馬(あおうま)」という人形が飾られ、神職が祝詞をあげたあと、セリやナズナなどを入れて大鍋で炊いた「七草がゆ」が参拝者にふるまわれました。

かゆには、かつて産地だった名残で里芋が添えられ、受け取った人たちは湯気の立つかゆをすくって、少しずつ冷ましながら味わっていました。

神社によりますと、ことしは新型コロナウイルスの感染を防ぐため、例年の半分の300食に限定し、使い捨ての容器にしたり、向かい合わせの席をなくしたりするなどの対策をとっているということです。

奈良県から訪れた72歳の女性は「新型コロナウイルスの終息と健康、平和を願っていただきました。冷えた体にしみわたりました」と話していました。