千葉県 ホテル療養70→75未満 自宅療養50→60未満に拡大

新型コロナウイルスによる医療体制のひっ迫を受けて、千葉県は、ホテルや自宅などでの療養の対象となる年齢を拡大し、一定の条件のもとホテルでの療養は75歳未満まで、自宅などでの療養は60歳未満まで認めることを決めました。

千葉県によりますと、感染拡大に伴って5日の時点で県内で入院している感染者は531人で、病床の使用率は52%まで上昇しています。

こうした中、県はよりリスクの高い患者を病院で受け入れるため、ホテルや自宅などでの療養の対象となる年齢を拡大することを決めました。

これまでは軽症または無症状で本人が希望する場合などは、ホテル療養は70歳未満を対象に、自宅などでの療養は50歳未満を対象にそれぞれ認めていました。

今後はこれを拡大し、ホテル療養は75歳未満まで、自宅などでの療養は60歳未満まで認めるということです。

対象の拡大は数日中にも行うということで、千葉県の久保秀一健康危機対策監は「基準の年齢を引き上げればリスクが高くなることは認識しているが、感染者が増えるなかでやむをえない状況だ」と話しています。

5日の時点でホテルや自宅などで療養している人は2182人となっていて、千葉県は血中の酸素量を測定する機器を配布するなどして健康管理を徹底したいとしています。