社会

緊急事態宣言でバス運行本数減へ 東京郊外

7日、首都圏の1都3県を対象に緊急事態宣言が出される方針となったことを受けて、東京の郊外のバス会社では、路線バスの運行本数を減らすことを決めて利用者に周知を始めています。
東京・東村山市のバス会社は、2つの路線で午前6時から午後11時まで合わせて115本を運行し、通勤や通学などに利用されています。

緊急事態宣言が出されるのを前に、会社では平日の運行本数を7日から減らすことを決め、社員が各バス停で時刻表に周知の紙を貼る作業を行いました。

平日のダイヤは、土日祝日のダイヤに変わり、通勤や通学の朝の時間帯や午後9時以降の本数が一部少なくなり、およそ2割減ります。

会社によりますと、前回の緊急事態宣言の期間は利用者が以前の3割にまで減り、その後も7割までしか回復せず、厳しい状況が続いているということです。
バス会社の山本宏昭社長は「運行すれば赤字になるため、運休にしたいのが本音ですが、公共交通機関として地域の足も維持しなければならない。国には感染を早く抑えるためにも強いリーダーシップを示してほしい」と話していました。

前回の宣言の期間中、都内のほかの路線バスでも運行本数を減らしていて、今後、広がる可能性があります。

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