さくらんぼ初競り 「佐藤錦」1箱100万円 最高値更新 山形 天童

さくらんぼの生産が盛んな山形県天童市で5日朝、初競りが行われ、時期を早めて栽培された高級品種の『佐藤錦』は、最も高いもので1箱100万円の値がつき、最高値を更新しました。

初競りは、天童市の天童青果市場で5日午前7時前から行われ、地元の農家が初競りに向けて農業用ハウスで栽培した高級品種の『佐藤錦』3箱が出品されました。

競りには40社余りの取り引き業者らが全員マスクを着用して参加し、等級が最もよい「特秀」の2Lサイズの『佐藤錦』1箱500グラム入りが100万円で競り落とされました。

JA全農山形によりますと、初競りの落札価格はこれまでは去年の50万円が最高だったということで、それを大幅に更新しました。

落札した天童市の農作物販売会社の冨樫智彦営業本部長は「おめでたいことなので、ことし1年が新型コロナにも打ち勝ついい年になればと思います」と話していました。

JA全農山形によりますと、東京の大田市場でも5日朝、山形県から出荷されたさくらんぼの初競りが行われ、最も高いものは去年の最高値の80万円を上回る100万円で落札されたということです。