プロ野球 斉藤コミッショナー 減収補うため 試合数増やす案も

プロ野球の斉藤惇コミッショナーは新型コロナウイルスの影響による12球団の減収を補うため、来年以降、試合数を増やす案があることを明らかにしました。

プロ野球は昨シーズン、新型コロナウイルスの影響で試合数が120試合に減ったうえに観客数の制限もあったため、入場者数は12球団で合わせて482万人余りと、おととしの5分の1以下にとどまりました。

斉藤コミッショナーは仕事始めの5日、オンラインで報道各社の取材に応じ、各球団の減収を補うための方法として「何年かかけて回収していくことになると思う。一つ考えられるのは試合数を増やすこと。選手会の合意も必要だが、必ずしも否定的ではないと聞いている」と述べ、来年以降、試合数を現状の143試合から増やす案があることを明らかにしました。

また、政府が1都3県を対象に緊急事態宣言を出す方向で調整を進めている中、来月1日から各球団が沖縄や宮崎などで予定している春のキャンプについて、斉藤コミッショナーは「自治体と協力し相当のことを準備している。万が一、陽性者が出ても対処できるよう医療関係者にも態勢を敷いていただいている。よほど状況が悪化しないかぎり粛々とやっていきたい」と述べ、今のところ予定どおり実施したいとする考えを示しました。