去年の新車販売 コロナで11%余減 2016年以来500万台割り込む

去年1年間の国内での新車の販売は新型コロナウイルスの感染拡大で販売店を訪れる人が減ったことが響き、前の年を11%余り下回り500万台を割り込みました。

日本自動車販売協会連合会などのまとめによりますと、去年1年間に国内で販売された新車は459万8615台で、前の年に比べて11.4%減少しました。

新車の販売台数が500万台を割り込むのは、三菱自動車工業の燃費不正をめぐる問題などで軽自動車の販売が振るわなかった2016年以来です。

去年の内訳を見ると普通車や小型車、トラックなどが前の年より12.3%減って288万527台。

軽自動車も10.1%減って171万8088台でした。

去年は新型コロナウイルスの感染拡大で初めての緊急事態宣言が出されて以降、販売店を訪れる人が減り、とりわけ5月の販売は前年を40%余り下回る記録的な落ち込みとなりました。

秋以降は新型車の投入やオンラインを活用した販売が広がったことで持ち直しましたが、それまでの大幅な落ち込みを補えませんでした。

今後の販売について業界団体は「今週、再び緊急事態宣言が出され、日中や休日の外出も控えるムードが広がれば影響を受けかねず、先行きは不透明だ」としています。