東京都 新型コロナ 年末に次ぐ1278人感染確認 重症は過去最多
東京都は、5日、これまでで2番目に多い1278人が都内で新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表し、1日に1000人を超えるのは、去年の大みそか以来、2回目です。都の基準で集計した5日時点の重症の患者は111人となり、過去最多です。また、都は、感染が確認された14人が死亡したことを明らかにしました。
東京都は、5日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて1278人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
これまでで2番目の多さで、1日に1000人を超えるのは、1337人だった去年の大みそか、12月31日以来で2回目です。
また、火曜日としては、先月29日の856人を上回り、これまでで最も多くなりました。
曜日ごとの最多を更新するのはこれで3日連続です。
7日間の平均はこれまでで最も多い979.4人となりました。
都の担当者は「5日、感染が確認された人の3分の1は、4日、医療機関を受診して感染がわかった人で、年末年始が終わって医療機関が診療を再開し、受診した人が多かったことも感染の確認が増えた要因の1つではないか」と話しています。
5日の1278人の年代別では、
▽10歳未満が25人、
▽10代が70人、
▽20代が356人、
▽30代が256人で過去最多、
▽40代が205人で過去最多、
▽50代が163人、
▽60代が72人、
▽70代が73人で過去最多、
▽80代が48人、
▽90代が10人です。
5日の1278人のうち、およそ31%にあたる397人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ69%の881人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。
濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が244人、
▽「会食」が49人、
▽「職場内」が33人、
▽「施設内」が15人、
▽「夜間営業する接待を伴う飲食店の関係者」が5人などとなっています。
このうち、「家庭内」では、40代の女性から、両親と夫、子ども3人の合わせて6人が感染したケースがあったということです。
また、「会食」では、感染していると知らずに年末年始に実家に帰り、家族と会食して感染させたケースや、年末に8人で飲み会を開いて感染したケースがあったということです。
これで都内で感染が確認されたのは合わせて6万4752人になりました。
一方、都の基準で集計した5日時点の重症の患者は4日より3人増えて111人となり、これまでで最も多くなりました。
重症の患者を含めた入院中の人は3025人となり、初めて3000人を超えました。
また、都は、感染が確認された40代から90代までの13人と年齢不明の1人の合わせて14人が死亡したことを明らかにしました。
このうち、
▽感染経路がわかっていない人は11人で、
▽家庭内での感染が2人、
▽院内感染が1人だということです。
また、14人のうち2人は、自宅から救急搬送された医療機関で検査を行い、初めて感染がわかったということです。
これで都内で死亡した人は合わせて648人になりました。
入院患者 初めて3000人超える
このうち、都の基準で集計した重症の患者はきのうより3人増えて111人で、これまでで最も多くなりました。
都は、5日の時点で、重症の患者向けの病床を220床確保していますが、これを250床にするよう医療機関に要請しているほか、3280床確保している中等症以下の患者向けの病床は3750床にするよう要請しています。
また、自宅で療養している人はきのうより473人増えて4480人となり、これまでで最も多くなっています。
都が開設・運用しているホテルなど10の施設で療養している軽症や無症状の人は4日より6人増えて870人です。
このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は4日より145人増えて3083人で、これまでで最も多くなりました。
一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は5万2646人となっています。