アメリカ 新型コロナワクチン2回目の接種始まる

アメリカでは4日、新型コロナウイルスワクチンの2回目の接種が始まりました。ただ、これまでに接種を受けた人の数はアメリカ政府が当初掲げた目標に達しておらず、どう接種を進めるかが課題になっています。

先月14日から新型コロナウイルスの接種が始まったアメリカでは、4日、3週間の間隔をあけて接種することになっている製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンの2回目の接種が始まりました。

このうちニューヨーク市の病院では、アメリカで最も早く接種を受けた医療従事者の1人で看護師のサンドラ・リンゼイさんが2回目の接種を受けました。

リンゼイさんは「私の経験を通じてワクチンが安全であることを知ってほしいです」と話していました。

一方、アメリカのCDC=疾病対策センターによりますと、4日の時点で全米に供給されたワクチンは1500万回分余りだったのに対して、接種を受けた人の数は450万人余りで、先月末までに2000万人に接種するという政府の当初の目標には達していません。

南部フロリダ州の接種場所では4日、接種を希望する人たちの車が数キロにわたって列をつくりましたが、ワクチンの在庫が2時間でなくなり、接種を受けられない人が出る事態となりました。

このため、ワクチンを多くの人に迅速、かつ確実に接種することが課題となっていて、複数の専門家はアメリカ政府が州の保健当局や医療機関に適切な接種計画とともに、資金や要員を支援するべきだと指摘しています。