去年の交通事故の死者 2839人で4年連続過去最少を更新

去年1年間に交通事故で死亡した人は全国で2839人と、4年連続で過去最少を更新しました。
一方、都道府県別では東京が53年ぶりに全国で最も多くなり、新型コロナウイルスの影響で、人通りが少なくなった都市部でスピードを出す車が増えたことが背景にあるとみられています。

警察庁によりますと、去年1年間に交通事故で死亡した人は、全国で2839人と、おととしより376人減りました。

1948年に統計を取り始めてから初めて3000人を下回り、4年連続で過去最少を更新しました。

都道府県別の死者は
▽東京が155人と最も多く、
次いで
▽愛知が154人、
▽北海道が144人、
▽神奈川が140人などとなっています。

東京の死者が全国で最も多くなるのは53年ぶりです。

関係者によりますと、新型コロナウイルスの影響で交通量が減り、特に都市部では、スピードを出す車が多かったことが死亡事故につながったとみられています。

政府は、2020年までに交通事故による死者を年間2500人以下にするという目標を掲げていましたが、達成できず、全国の警察などは、さらに取り組みを強化することにしています。