フグの新年初競り 去年より値下がり コロナ影響 山口 下関

冬の味覚・フグの新年の初競りが山口県下関市で行われました。ことしの最高価格は去年より安く、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要の落ち込みが影響しているとみられます。

下関市にある南風泊市場は、冬の味覚 フグの取り扱い量が全国で最も多く、ことしの初競りには日本海などでとれた天然物や養殖物のトラフグなど合わせて6.6トンが入荷しました。

午前3時20分、ベルの合図とともに競りが始まると、競り人と仲買人が筒状の袋の中で指を握り合って値段を決める独特の「袋ゼリ」で、次々とフグを競り落としていきました。

ことしの初競りでは、最高価格が1キロ当たり1万5000円と去年よりも5000円安くなり、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う飲食店などでの需要の落ち込みが影響しているとみられます。

競り落とされたフグは関東や関西を中心に出荷されることになっていて、卸売り会社の見原宏社長は「安値となるのは致し方ない。もし緊急事態宣言が出ればさらに下がることも考えられるが少しでも多くの人にフグを食べてほしい」と話していました。