韓国 ソウルの拘置所の集団感染 感染者は家族など1000人超

新型コロナウイルスの感染が再び拡大している韓国では、ソウルにある拘置所で集団感染が発生し、関連する感染者はこれまでに1000人を超え、政府の対応への批判も出ています。

韓国のソウル東部拘置所では、去年11月下旬に職員が新型コロナウイルスに感染したことが明らかになり、その後、集団感染が発生しました。

韓国政府は3日、これまでに関連する感染者が1084人になったと発表し、その内訳は、収容者が1041人、職員が22人、家族や知人が21人となっています。

拘置所は限られた空間に多くの人がいることなどから、感染の広がりが懸念されていたにもかかわらず、大規模な検査が12月中旬まで行われないなど、政府の初動の対応が遅れたのではないかとの批判も野党などから出ていて、チョン・セギュン(丁世均)首相らが謝罪する事態となっています。

韓国政府 年末年始の対策の大部分 さらに2週間延長

韓国では、去年11月上旬までは1日当たりの新型コロナウイルスの感染者が100人を下回る日もありましたが、その後、感染者が急増し、12月には初めて1000人を超え、12月24日には1日の感染者が1241人とこれまでで最も多くなりました。

こうした状況を受けて韓国政府は、当初1月3日までの予定だった年末年始に向けて打ち出した感染症対策の大部分を、さらに2週間延長して実施することを決めました。

これにより、5人以上の私的な会合を禁止するなどの対策が引き続きとられることになります。