東京都 午後に緊急事態宣言発出を政府に要請へ 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染の急速な拡大をうけて、東京都は2日午後、埼玉県とともに、政府に対して緊急事態宣言の発出を要請することにしています。関係者によりますと、都としては「感染爆発の瀬戸際だ」という認識だということで、法律に基づく緊急事態宣言によって感染の拡大を一刻も早く抑えたい考えです。

都内では、先月31日に感染の確認が初めて1000人を超え、今月1日も金曜日としては過去2番目に多くなるなど、先月から急速に広がる感染拡大に歯止めがかからない状況です。

入院している患者も1日にこれまでで最も多くなり、専門家から「危機的状況に直面している」と指摘されている医療提供体制のさらなるひっ迫も懸念されています。

こうした事態をうけて、東京都の小池知事は、同じく感染が拡大している埼玉県の大野知事とともに、2日午後、西村経済再生担当大臣と面会し、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言の発出を要請することにしています。

関係者によりますと、都としては「感染爆発の瀬戸際」で「ただちに徹底して人の流れを抑制するなどの対策の強化が必須だ」という認識だということです。

都は、この年末年始は不要不急の外出を控えて家で静かに過ごすことなどを強く呼びかけてきたものの、効果が現れるまでにしばらくかかるとみていて、法律に基づく緊急事態宣言によって人の流れをさらに止めることで、感染の拡大を一刻も早く抑えたい考えです。