新型コロナ 自宅療養の男性死亡 予定では翌日に療養解除 東京

東京都は、新型コロナウイルスへの感染が確認され、自宅療養中だった60代の男性が自宅で意識がない状態で見つかり、先月29日に死亡していたことを明らかにしました。男性は、感染が確認されたあとも症状が落ち着いていて、死亡した翌日には、自宅療養が解除される予定だったということです。

東京都によりますと、死亡したのは、都内に住む60代の男性で、男性は、先月19日に新型コロナウイルスへの感染が確認され、発熱やせきなどの症状が見られましたが、基礎疾患がなかったことなどから自宅で療養していたということです。

その後、保健所の職員が、経過観察のために定期的に連絡を取り合い、先月28日に最後に連絡を取った際には男性が「熱は下がった」などと話したため、2日後の先月30日に再度、連絡を取って症状が見られなければ、自宅療養が解除される予定でした。

しかし、職員が連絡を取った日の翌日の先月29日、男性の家族が自宅を訪ねたところ、男性が意識のない状態で倒れているのが見つかり、病院に運ばれましたが、その後死亡が確認されたということです。

都の担当者は、男性が、新型コロナウイルスが原因で死亡したかどうかは、現時点では分からないとしたうえで「今後、詳しい調査を進めたい」と話しています。