神奈川 黒岩知事「初詣や初売り極力控え 徹底した外出自粛を」

神奈川県の黒岩知事は、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していることについて「入院が必要な患者を受け入れられなくなる医療崩壊が間近に迫っている」と述べ、徹底した外出自粛への協力を呼びかけました。

神奈川県内では31日、これまでを大きく上回る588人の感染が確認されたのに続いて、1日も金曜日としては最も多い470人の感染が確認されました。

入院患者も増加傾向が続いていて、31日の時点で、これまでで最も多い619人が入院中で、すぐに使える病床の使用率は、76%にのぼっています。

黒岩知事は、1日、記者団に対し、入院が必要な患者の受け入れ先を探す調整が難航し始めているとして「入院が必要な患者を受け入れられなくなる医療崩壊が間近に迫っている」と述べ、現状に強い危機感を示しました。

そのうえで、「初詣や初売りなども極力控え、生活に必要な外出以外は徹底した外出自粛をお願いしたい」と呼びかけました。

また、このまま感染拡大が続けば、国が再び緊急事態宣言を出す可能性があるとして、県として宣言が出された場合に備えた対応を検討し始めたことを明らかにしたうえで、「緊急事態宣言を出すかどうかは 国の判断だが、もし出された場合は、休業を要請する範囲などについて、去年の経験を生かしてより丁寧に検討する必要がある」と述べました。