台湾 蔡総統 中国側に対等な対話呼びかけ 新年談話

台湾の蔡英文総統は1日、総統府で新年の談話を発表しました。

この中で蔡総統は、「世界的な戦略の観点から、台湾の地位はますます重要になっている。台湾海峡両岸の関係の安定はいまやインド太平洋地域の安定に関わる問題になり、全世界の焦点でもある」と主張し、中国軍が台湾周辺での活動を活発化させていることは、インド太平洋地域にとっての脅威だと指摘しました。

そして、「対立を解消して海峡両岸の関係を改善したいという気が北京当局にあるなら、対等で尊厳が保たれるという原則のもとで一緒に有意義な対話を進めていきたい」と述べ、改めて中国側に対等な対話を呼びかけました。

また、「新型コロナウイルスの感染状況が効果的に抑えられたのち、海峡両岸の人たちが正常で秩序ある交流を一歩一歩回復して理解を増やし、誤解を減らすことを期待する」と述べました。

一方、蔡総統は、みずからのツイッターに日本語で新年のメッセージを投稿しました。

この中で蔡総統は、「ことしこそパンデミックを克服し、誰もが元気いっぱい一年を過ごせるように、せつに願います。台湾で皆さんをお待ちしています!」として、感染拡大の収束後に多くの日本人が台湾を訪れることに期待を示しました。