新年祝賀の儀 感染防止対策を徹底して行われる

元日の1日、皇居では「新年祝賀の儀」が行われ、天皇陛下が「国民の幸せと国の発展を祈ります」などと新年のあいさつをされました。

「新年祝賀の儀」は、年の初めに天皇が皇后とともに、皇族や総理大臣、衆参両院の議長と議員、それに日本に駐在する外国の大使などから新年のお祝いを受ける儀式です。

皇居・宮殿の「松の間」では、午前11時すぎから、天皇皇后両陛下が、皇位継承順位1位の「皇嗣」の秋篠宮さまなど皇族方とともに儀式に臨まれました。
儀式は、参列者を絞り込むなど感染防止対策を徹底して行われ、女性の皇族方は、多くの人たちが厳しい状況にあることを踏まえ、髪飾りのティアラの着用を控えられました。

天皇陛下は、出席した衆参両院の議長や議員らを前に「年頭にあたり国民の幸せと国の発展を祈ります」と述べられました。

午後からは、120の国と地域の大使などが、皇居・宮殿を訪れました。

華やかな民族衣装を身につけた大使などは、順番に両陛下の前に進み出て、新年のあいさつをしていました。

皇居では、毎年正月二日に新年の一般参賀が行われますが、ことしは、感染拡大防止のため実施されず、これに代わる形で、天皇陛下のビデオメッセージが1日から宮内庁のホームページで公開されています。