明治神宮 元旦にかけての終夜参拝受け入れ取りやめ午後4時閉門

毎年、初詣で大勢の参拝者が訪れる東京の明治神宮は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために31日夜から元旦にかけての終夜参拝の受け入れを取りやめ、31日午後4時に門を閉めました。

東京・渋谷区の明治神宮は、毎年、正月の三が日だけで全国で最も多いおよそ300万人が訪れることで知られています。

例年は大みそかから元旦にかけて3か所ある入り口の門をすべて開けていますが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために終夜参拝を取りやめることになり、31日午後4時に閉門しました。

来年のえとの「うし」が描かれた幅およそ2メートルの大きな絵馬が飾られるなど初詣の準備が進むかたわら、大勢の参拝者が「密」の状態になるのを避けるため、参道には周囲との間隔を空けるよう促す看板など設置されました。

また、大みそかの31日は、ことし1年のけがれをはらい新年の無病息災を祈る大はらえが行われましたが、例年行っている参拝者の参列は取りやめとなりました。

参拝に来た50代の女性は、「毎年1日か2日に参拝していますが、人混みを避けて31日にお参りに来ました。家族の健康を祈りました」と話していました。

明治神宮では、元旦は午前6時に開門されますが、屋台の出店や敷地内にあるレストランの営業は4日まで取りやめるということです。

権禰宜の建内晴喜さんは「このような時代だからこそお祈りをささげたいという人の思いに応えるため、明治神宮としては感染対策をしてお迎えしたい。密にならないよう分散参拝を心がけてほしい」と話していました。