成田空港 変異ウイルス警戒 きょうから検疫さらに強化

政府は変異した新型コロナウイルスが確認された国や地域から帰国する日本人に対しても現地を出発する前の検査の証明書の提出を求めるなど30日から空港での検疫をさらに強化しています。

今月、南アフリカから到着した乗客が変異したウイルスに感染していたことが確認されている成田空港の検疫所では、30日から検疫がさらに強化され、職員が帰国者や入国者の滞在歴や証明書を入念に確認していました。

政府は、変異したウイルスが確認されたイギリスと南アフリカからの帰国者や入国者に対する検疫をすでに強化していますが、30日からフランスやオランダなど8か国も対象にしました。

変異したウイルスが確認された国や地域から帰国する日本人に対しても、現地を出発する前72時間以内に検査を受けて証明書を空港の検疫所に提出することを求めています。

証明書を提出できない場合、宿泊施設で14日間待機することを要請します。

政府は今後、変異した新型コロナウイルスが確認されているカナダやスイスなどの6か国についても空港での検疫強化の対象に加えることにしています。

カナダから帰国した21歳の日本人の女性は「カナダも今後、検疫の強化の対象になると聞いています。国内の医療関係者の負担に関わることなので検疫強化は当然だと思います」と話していました。