パートなどで働く女性 休業手当を知らぬ人が約8割に 民間調査

パートやアルバイトで働く女性のうち、コロナ禍でシフトが減った人は4人に1人となっている一方、シフト時間の短縮でも休業手当を受け取れることを知らない人が、8割近くに上ることが民間の調査でわかりました。

調査は野村総合研究所が今月21日までの4日間、パートやアルバイトで働く女性、5万6000人近くを対象にインターネット上で行いました。

この中で、感染拡大によるシフトへの影響を聞いたところ、「1割から2割減った」が10%、「3割から5割減った」が8%、「6割から9割減った」が6%など、シフトが減った人は合わせて26%と、4人に1人となりました。

このうちの5150人にさらに詳しく尋ねたところ、パートなどの非正規雇用でも休業手当を受け取れることを「知らなかった」、もしくは「詳しく知らなかった」人は合わせて57%に、休業手当は1日単位だけでなくシフト時間の短縮でも受け取れることについて、「知らなかった」もしくは「詳しく知らなかった」人は、合わせて78%に上りました。

野村総合研究所の武田佳奈上級コンサルタントは「完全な休業でなくても、シフトが減らされ実質的に休業状態にある非正規雇用の女性が多い一方、休業手当を知らない人も多く、周知の徹底や専用窓口の創設が必要だ」と指摘しています。