東京都 新型コロナ 856人感染確認 火曜日では最多 死亡は5人

東京都は29日、火曜日としてはこれまでで最も多い856人が都内で新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。また、都は感染が確認された5人が死亡したことを明らかにしました。

火曜日としては最多

東京都は29日、都内で新たに10歳未満から90代の男女合わせて856人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

先週の火曜日、22日から300人近く増え、火曜日の発表人数としてはこれまでで最も多くなりました。

曜日ごとの最多を更新するのは15日連続です。

また、29日までの7日間の平均は787.7人となり、19日連続で最多を更新しました。

都担当者「65歳以上が過去最多」

年代別では、
▽10歳未満が20人、
▽10代が34人、
▽20代が220人、
▽30代が169人、
▽40代が125人、
▽50代が129人、
▽60代が64人、
▽70代が48人、
▽80代が41人、
▽90代が6人です。

都の担当者は「65歳以上が過去最多となっていて、このうち高齢者施設での感染が多く職員の方はウイルスを持ち込まないように、体調により注意してほしい。火曜日としても最も多く、年末年始の帰省などの前に駆け込みで自主検査した人や、報告を早めた医療機関の数が多かったとみられ、自主検査を行う1つの医療機関から100近い陽性が報告されたところもあった」と話しています。

68%が感染経路不明 感染者計5万7896人に

感染が確認された856人のうち、およそ32%に当たる270人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ68%の585人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

このほか、海外に渡航歴がある人が1人いるということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が121人で最も多く、
▽「施設内」が70人、
▽「職場内」が37人、
▽「会食」が18人などとなっています。

このうち「施設内」では、14つの高齢者施設で利用者と職員合わせて26人、10つの医療機関で患者と職員合わせて36人の感染が確認されました。

また「会食」では、友人3人とクリスマス会をした20代女性が感染したケースが確認されています。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて5万7896人になりました。

一方、都の基準で集計した29日時点の重症の患者は28日より3人増えて84人となり、ことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなりました。

80代から90代の男女5人の死亡を発表

また、都は、感染が確認された80代から90代の男女5人が死亡したことを明らかにしました。これで都内で死亡した人は合わせて618人になりました。

このうち2人は病院内で、1人は有料老人ホームでそれぞれ感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて618人になりました。