タイ政府 新型コロナ感染拡大で集会禁止と発表 デモ隊は反発

タイ政府は新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることを受けて、集会を禁止すると発表しました。大規模な反政府デモを繰り返している若者たちのリーダーは「政治的な意図に基づく措置だ」と反発し、抗議活動を続ける構えを示しています。

タイは新型コロナウイルスの感染者数を少なく抑え込んでいましたが、今月中旬に首都バンコクに隣接するサムットサコン県の鮮魚市場で集団感染が確認されて以降、感染者数が急増し、28日現在で6285人と、この1週間余りで1.4倍以上に拡大しました。

こうした状況を受けてタイ政府は国内の全域で集会を開くことを禁止すると発表しました。

集会の開催をめぐっては、タイ政府がことし3月に出した非常事態宣言に基づいて禁止された後、8月には感染拡大がおさまったとして禁止措置は解除されていました。

しかし、タイの各地ではプラユット首相の退陣や王制改革などを求める大規模な反政府デモが繰り返されてきたことから、デモに参加する若者たちは今回の措置はデモを抑え込む思惑があるのではないかと反発しています。

デモを主導するリーダーの1人で弁護士のアノン・ナムパー氏はNHKの取材に対して「政治的な意図に基づく措置だ。反政府活動はさまざまな方法で行うことができる。われわれは来年また街頭に戻る」と述べて、抗議活動を続ける構えを示しました。