東京都 新型コロナ 6人死亡 481人感染確認 月曜日では最多

東京都は28日、月曜日としてはこれまでで最も多い481人が都内で新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
月曜日としてはこれまでで最も多く、曜日ごとの最多を更新するのは14日連続です。
また都は、感染が確認された6人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は28日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて481人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

月曜日としてはこれまでで最も多く、曜日ごとの最多を更新するのは14日連続です。

また、28日までの7日間の平均は745.9人となり、18日連続で最多を更新しました。

年代別では、
▽10歳未満が11人
▽10代が22人
▽20代が132人
▽30代が107人
▽40代が85人
▽50代が56人
▽60代が29人
▽70代が24人
▽80代が11人
▽90代が4人です。

都の担当者は「1週間前の月曜日から100人近く増えていて、まだ感染が広がっている状況だ。年末年始に入り医療機関もこれまでと同じような診療体制ではなく、どこまで診療が受けられるか心配もある。とにかく年明けに感染者数が減るように感染対策をとってほしい」と話しています。

感染が確認された481人のうち、およそ38%にあたる183人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ62%の298人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は「家庭内」が96人で最も多く、次いで「職場内」が27人、「施設内」が21人、「会食」が9人、などとなっています。

このうち、「施設内」では、6つの高齢者施設で利用者と職員合わせて6人、4つの医療機関で患者と職員合わせて13人の感染が確認されました。

また、「家庭内」では、職場のデイサービスで感染した母親から子ども2人が感染したケースが確認されています。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて5万7040人になりました。

一方、都の基準で集計した28日時点の重症の患者は、27日より1人減って81人でした。

また、都は、感染が確認された60代から90代の男性合わせて6人が死亡したことを明らかにしました。

このうち1人は病院内で、1人はデイサービスでそれぞれ感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて613人になりました。

入院中の人 療養中の人は

東京都によりますと、都内で28日までに感染が確認された5万7040人のうち、入院中の人は27日より42人増えて2303人となり、これまでで最も多くなりました。

また、入院患者のうち、都の基準で集計した重症の患者は27日より1人減って81人でした。

都は28日の時点で、重症の患者向けの病床を220床確保していますが、これを250床にするよう医療機関に要請しているほか、3280床確保している中等症以下の患者向けの病床は3750床にするよう要請しています。

また、自宅で療養している人は27日より334人増えて2717人となり、これまでで最も多くなりました。

都が開設・運用しているホテルなど10の施設で療養している軽症や無症状の人は27日より83人増えて1089人となり、これまでで最も多くなりました。

このほか、医療機関に入院するかホテルや自宅で療養するか調整中の人は27日より474人減って1386人でした。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は4万8932人となっています。

東京都 小池知事「静かに年末年始を過ごして」

東京都の小池知事は、都庁で記者団に対し、「あすから年末年始の重要な時期に入る。ぜひ静かに年末年始をお過ごしいただきたい」と述べました。

また、水際対策について、「危機管理のレベルを上げないといけない。変異したウイルスが強力なのかどういう状況をもたらすのか、まだ実態がよく分かっていない。分からないからこそ危機管理としてはしっかりと対応していかなければならないし、島国である日本はやはり水際の対策をきっちりと練ることが大事だ。さらに強化してほしいと国にも要望したところだ」と述べました。