レバノン シリア難民居住区で放火か 75の家族が住まい失う

中東のレバノンで26日夜、内戦が続くシリアからの難民が暮らす居住区で火災があり、レバノン軍は地元のレバノン人の若者がテントに火をつけたと発表しました。この火事で少なくとも75の家族が住まいを失い、国連は弱い立場にある難民家族を守るよう求めています。

レバノン北部のシリア難民が暮らす居住区で26日夜、火災がありました。

火は居住区全体に燃え広がり、UNHCR=国連難民高等弁務官事務所によりますと、4人がけがをして病院に運ばれたほか、難民が暮らしていたテントが焼け落ちて、少なくとも75の家族が住まいを失ったということです。

レバノン軍は、27日に声明を出し、地元のレバノン人の若者とシリア人労働者との間でトラブルがあり、レバノン人の若者がテントに火をつけたと発表しました。

トラブルの内容については明らかにしていませんが、これまでに、レバノン人2人とシリア人6人を拘束して放火のいきさつなどを詳しく調べているということです。

一方、現地のメディアは、賃金の支払いをめぐるトラブルが原因だと伝えています。

レバノンでは、周辺国で2番目に多いおよそ88万人のシリア難民が暮らしていますが、深刻な経済危機が広がる中、レバノン人とシリア難民との間で頻繁にいさかいが起きているということです。
UNHCRは「難民家族は、冬の寒い夜に子どもを連れて逃げなければならなかった。家もわずかな持ち物も失った」として、難民家族の保護を呼びかけています。