日銀 金融政策決定会合 「金融緩和 必要に応じ改善を」の意見

日銀が今月中旬の会合で決定した、より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための「点検」をめぐって委員からは「金融緩和策の効果と副作用を点検し、必要に応じて持続性や効果を高める改善を図るべきである」といった意見が出ていたことが分かりました。

日銀は今月17日と18日に金融政策決定会合を開き、物価上昇率2%の目標達成に向け、より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための「点検」を行うことを決めました。

この時の会合の主な意見が28日公表され、委員からは「感染症の影響もあり、2%の『物価安定の目標』の実現には、一層時間がかかる可能性が高い」とか「金融緩和策の効果と副作用を点検し、必要に応じて持続性や効果を高める改善を図るべきである」といった意見が出ていたことが分かりました。

日銀は今の大規模な金融緩和策の枠組みは変更しないとしていますが、こうした意見も踏まえ「点検」を実施することを決めたと見られます。

また、日銀は、新型コロナウイルスの影響を受ける企業への資金繰り支援策の期限を来年9月末まで半年間延長することも決めましたが、委員からは「感染再拡大の影響が懸念される中、政府とも歩調を合わせ、企業の資金繰り支援策の期限延長などを検討することが適切である」といった意見が出ていました。