コロナ変異ウイルス 1人感染確認 今月中旬にイギリスから帰国

今月中旬にイギリスから帰国した都内の女性が、変異した新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されました。

厚生労働省によりますと、新たに感染が確認されたのは都内に住む50代女性です。

今月13日にイギリスから帰国し空港の検疫所での検査では陰性でしたが、その後微熱などの症状が出て今月22日に都内の医療機関に入院していました。

検体の遺伝子を解析した結果、27日になって変異した新型コロナウイルスへの感染が確認されたということです。

女性は帰国後、公共交通機関を利用せずに宿泊施設に滞在していたため不特定多数の人との接触はなく、濃厚接触をした人もいないということです。

検疫所の検査で陰性だった人が変異したウイルスに感染しているのが確認されたのは初めてで、厚生労働省は「女性には入国後14日間の待機を要請し健康状態も確認していて水際対策が機能した事例だ」としています。

変異したウイルスは通常のウイルスより感染力が強いとされ、これまでにイギリスから到着した男女5人の感染が空港の検疫所の検査で確認されたほか、26日にはイギリスに滞在歴がある都内の男性と家族の女性の感染が確認されています。