サッカー天皇杯 準決勝 J1王者・川崎とG大阪が勝ち 元日決勝へ

サッカー日本一を争う天皇杯、全日本選手権は準決勝2試合が行われ、J1王者の川崎フロンターレと2位のガンバ大阪が勝って来年元日の決勝に進みました。

今シーズン、J1史上最速で優勝を果たしたフロンターレはJ3を制したブラウブリッツ秋田とホームの等々力競技場で対戦しました。

新型コロナウイルスの影響で大規模イベントの人数制限が再び強化されたことを受けて、今月24日から新規のチケット販売を取りやめましたが、スタジアムにはそれまでに購入していた人など、9700人余りの観客が訪れました。

フロンターレは序盤、相手の人数をかけた守りに苦しみましたが、前半39分に鮮やかなパス回しから三笘薫選手がゴール前に抜け出すと、冷静に右足で決めて先制しました。

後半に入ってもフロンターレは主導権を渡さず38分には田中碧選手がフリーキックを直接決めて追加点を奪い、41分からは今シーズンで引退する中村憲剛選手が出場しました。
試合はフロンターレが2対0で勝って中村選手のホームでの現役最後の試合を勝利で飾り、来年の元日、国立競技場で行われる決勝に進みました。

中村選手は「選手としてもうここに来ることはないので全部目に焼き付けておこうと思った。天皇杯にかける思いは強いが、重く考えすぎずに自然体で臨みたい。勝って完結させたいのでみんなで頑張りましょう」とチーム初の天皇杯制覇を見据えました。
第2試合ではJ1・2位のガンバ大阪がJ2優勝の徳島ヴォルティスを破って5大会ぶりの決勝進出を決めました。

ことしの天皇杯は新型コロナウイルスの影響でJリーグが過密日程となったことなどから、J1のクラブは上位2チームのみが準決勝から登場する異例の方式で行われています。

J1で2位に入ったガンバは準決勝の第2試合でJ2を制して勢いに乗るヴォルティスと対戦しました。

前半は相手にペースを握られますが持ち味の堅い守りで決定機を作らせず、0対0で前半を折り返しました。

そして後半8分、カウンターからチャンスを作り、ゴール前の混戦でこぼれたボールを最後はパトリック選手が押し込んで先制しました。

さらに37分にはことし、レギュラーをつかんだ21歳の福田湧矢選手がゴール前に抜け出し、ゴールキーパーの頭上を越す技ありのシュートを決めて試合を決めました。

ガンバは2対0でヴォルティスを破り、来年の元日に国立競技場で行われる決勝でJ1優勝の川崎フロンターレと対戦することになりました。

ガンバの宮本恒靖監督は「前半はピンチもあったが選手たちが試合中にしっかりと修正してくれた。新年の決勝を戦えるのはとてもうれしいことなのでしっかり準備して臨みたい」と話していました。

元日決勝はJ1勢どうしの対戦に

27日の試合結果、来年元日に行われる決勝は初優勝を目指すフロンターレと、5大会ぶり6回目の優勝を狙うガンバが対戦することになりました。