コロナ影響で生活困窮 学生などに食料配布 大分 別府

新型コロナウイルスの影響でアルバイトの収入が減って生活に困っている学生などに、年末年始を食事の心配をせずに過ごしてもらおうと、大分県別府市で、寄付で集められた米や即席めんなどの食料が配られました。

食料を配布したのは別府市社会福祉協議会で、27日は施設の駐車場に地元企業や市民から寄付された米や即席めん、レトルトカレーなど150人分の食料、それに日用品が用意されました。

会場には市内の大学生や住民などが次々と訪れて食料を受け取り、カイロや洗剤などそれぞれに必要な日用品を選んでいました。

新型コロナウイルスによる入国制限で、今月やっと来日できたというインドからの女子留学生は「来日したばかりで生活が安定していないので、大変助かります。おいしくいただきたいと思います」と話していました。

別府市社会福祉協議会によりますと、ことしは新型コロナウイルスの影響でアルバイトの収入が減ったり仕事がなくなったりして、生活が苦しいといった相談が留学生や観光業の関係者を中心に相次いで寄せられていて、その数は例年のおよそ8倍にまで上るということです。

別府市社会福祉協議会は今後も定期的に食料や日用品を配布することにしていて、釜堀秀樹常務理事は「新型コロナで苦しい思いをしている人が多いので、食料の配布を通して年末年始を安心して過ごしもらいたい」と話していました。