新型コロナ 精神面の影響 国が初調査 半数程度「不安感じる」

新型コロナウイルスの感染拡大による精神面の健康への影響について、初めての国の実態調査が行われました。半数程度の人が何らかの不安を感じていたことが分かり、感染拡大とともに指摘されていたメンタルヘルスの問題が国の調査でも裏付けられたことになります。

厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染拡大が精神面での健康にどのような影響を与えているかについて、ことし9月、インターネットを通じて1万人余りを対象に調査し、今月、結果を公表しました。

それによりますと、調査対象となった2月から9月まですべての期間で、半数程度の人が何らかの不安を感じたと回答していました。

とくに4月から5月にかけては6割を超えていて、感染が急速に広がる時期には不安も増大する傾向にあることが伺えます。

何について不安に思っていたかについては「自分や家族の感染」を挙げた人がいずれの月でも6割を超え最も多くなりました。

また、感染拡大前と比べての日常生活の変化については、運動量が減少したと答えた人がおよそ4割いました。

コロナ禍で指摘されていたメンタルヘルスの問題が国の調査でも裏付けられたことになります。

厚生労働省は、いわゆる第3波の感染が拡大する今も深刻化しているおそれがあり、心のケアに関する取り組みを強化するとしています。