“海賊版のダウンロードは違法” 著作権法改正 来月1日から

インターネットに無断で掲載された漫画などを「海賊版」と知りながらダウンロードすることが来月1日から違法となります。
数十ページの漫画の数コマといった軽微なものなどは規制されませんが、専門家は「一話分丸読みのダウンロードなどは典型的な違法に当たる」として注意を呼びかけています。

「海賊版」のダウンロードの規制については、これまで音楽と映像が対象となっていましたが、著作権法の改正で、来月1日から漫画や書籍などすべての著作物に対象が拡大されます。

一方、ネット利用の萎縮につながるのを避けるため、違法となるのは「海賊版」と知りながらダウンロードする場合のみに限っているほか、数十ページの漫画の数コマといった軽微なもののダウンロードや、画像を保存する「スクリーンショット」での写り込みなどは規制の対象外としています。

出版社などでつくる団体「ABJ」によると、日本からのアクセスの多い上位10の海賊版サイトのうち、漫画などをダウンロードできるサイトへのアクセス件数は先月、6000万件以上に上ったということです。

著作権法に詳しい福井健策弁護士は「うっかりと違法コンテンツをダウンロードしてしまっても規制の対象ではないが、海賊版と知りながら一話分丸読みしようとダウンロードすることは典型的な違法に当たる」として、正規版と海賊版のサイトを見分けるなどして注意するよう呼びかけています。

海賊版対策などに取り組んでいる「コンテンツ海外流通促進機構」によると、オンラインで流通する日本のコンテンツの海賊版の被害は、去年、国内外でおよそ3333億円から4300億円と推計され、このうち、漫画を含む書籍などの出版物がおよそ1407億円から1552億円と3割以上を占め、対策が課題となっています。