コロナ変異ウイルス 検疫以外国内初確認 英からの帰国者と家族

26日、都内に住む男女2人が、変異した新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されました。2人は家族で、男性は16日、イギリスから帰国したということです。

厚生労働省や関係者によりますと、感染が確認されたのは、都内に住む30代の男性と、家族の20代の女性です。

男性は今月16日にイギリスから帰国しましたが、航空機のパイロットだったため検疫の対象ではなく、空港での検査は行われていませんでした。

その後、せきなどの症状が出て医療機関を受診し、国立感染症研究所で検体の遺伝子を解析した結果、イギリスで感染が広がっている変異した新型コロナウイルスへの感染が確認されたということです。

また、家族の女性も、変異したウイルスへの感染が確認され、いずれも24日から都内の医療機関に入院しているということです。

変異したウイルスは通常のウイルスより感染力が強いとされ、濃厚接触をした人には自宅待機などを要請しているということです。

厚生労働省は、これまでに羽田空港と関西空港に到着したイギリスに滞在歴がある男女5人について検疫で変異したウイルスへの感染が確認されたと発表していますが、検疫以外で感染が確認されたのは初めてです。