東京都 新型コロナ 最多949人感染確認 7日間平均は初の700人台

東京都は26日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて949人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
1日の発表人数としては、24日の888人を上回ってこれまでで最も多くなったほか、12日連続で曜日ごとの最多を更新しました。
また、26日までの7日間の平均は711.4人と初めて700人台となり、16日連続で最多を更新しました。

949人の年代別では、
▽10歳未満が14人、
▽10代が44人、
▽20代が277人で最多、
▽30代が202人で最多、
▽40代が133人、
▽50代が134人で最多、
▽60代が61人、
▽70代が45人で最多、
▽80代が28人、
▽90代が10人、
▽100歳以上が1人です。
都の担当者は、「非常に多い数字が続いている。20代や30代の若い世代が多いため、全体の数を減らすにはこの年代が減っていかなければならないと思う」と話しています。

949人のうち、▽およそ36%にあたる338人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、▽残りのおよそ64%の610人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。感染経路がわかっていない人数はこれまでで最も多くなりました。

このほか、アメリカへの渡航歴がある人が1人いたということです。

また、濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が162人で最も多く、次いで、
▽「職場内」が62人、
▽「施設内」が44人、
▽「会食」が24人などとなっています。

このうち、「施設内」では11の高齢者施設で利用者と職員合わせて24人、6つの医療機関で患者と職員合わせて8人の感染が確認されました。

また「会食」では、勤務先の忘年会に出席して感染した事例が複数、確認されたということです。

これで都内で感染が確認されたのは、合わせて5万5851人になりました。

変異したウイルスの感染者も

一方、感染が確認されたと今月22日に発表されていた50代の女性について、変異したウイルスの感染拡大が続いているイギリスへの渡航歴が新たに確認されたということです。都は、女性の検体を国立感染症研究所に送り、検体は遺伝子解析されるということです。

厚生労働省などによりますと、都内では、イギリスから帰国した航空機のパイロットの男性と、その家族の女性が変異したウイルスに感染していたことが確認されています。

都の担当者は「感染拡大が続く中、感染力が強いとされる変異したウイルスの感染者が確認され、今後、広がっていかないか危惧している」と話しています。

このほか、都の基準で集計した26日時点の重症の患者は25日と同じ81人で、ことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなっています。

また、都は、感染が確認された60代から90代までの男女10人が死亡したことを明らかにしました。このうち5人は医療機関での院内感染だということです。

これで都内で死亡した人は合わせて607人になりました。