コロナ感染の東京地検事務官 自宅待機中に高速バスで福岡に

新型コロナウイルスに感染した東京地方検察庁の20代の男性事務官が、自宅待機中に高速バスで福岡市に移動していたことが分かり、東京地検は「極めて不適切な行為で深くおわび申し上げます」と陳謝しました。

東京地方検察庁によりますと捜査部門に勤務する20代の男性事務官は今月17日に新型コロナウイルスへの感染が確認され、今月27日までが自宅待機の期間でしたが、この事務官と連絡をとった別の職員からの報告で、都内の自宅から福岡市に移動していたことが25日夜、分かったということです。

事務官は高速バスで福岡市に移動し、今月19日からは平熱だったということですが、東京地検は移動した目的や日付は調査中のため回答できないとしています。

東京地検はバス会社や保健所に連絡したうえで、事務官に対しては滞在先から移動せず、ほかの人と接触しないよう指示したということです。

会見した東京地検の山元裕史次席検事は「極めて不適切な行為で深くおわび申し上げます。今後、事実関係を調査し、関係機関に情報提供するなどして適切に対応したい」と陳謝しました。