年末年始の帰省 新型コロナで例年のような混雑みられず

年末年始をふるさとなどで過ごす人たちの帰省は、ピークを迎えていますが、新型コロナウイルスの影響で、例年のような混雑はほとんどみられず、静かな年末年始の始まりとなりました。

名古屋駅では新幹線利用者激減

JR東海によりますと、東海道新幹線は26日、下り線で帰省のピークとなっていますが、午前6時20分に名古屋駅を出発した「のぞみ75号」で自由席の乗車率が40%にとどまるなど、目立った混雑はありません。

JR名古屋駅のホームでは、大きな荷物や土産物を持った人の姿はほとんどみられず列車を待つ人の列もまばらとなっていました。

鹿児島県の実家に帰省する60代の男性は「ことしは帰省するか迷いましたが、帰らないといけない用事があるので帰ります。例年と比べると駅に全く人がいないと感じます」と話していました。

山口県へ向かう40代と10代の親子は「親戚の結婚式に出席するために山口県へ向かいます。山口は名古屋より感染者数が少ないので、感染対策を万全にしたいと思います」と話していました。

東海道新幹線のUターンのピークは、来月3日と予想されていますが、上下線ともに指定席に空席があるということです。

新千歳空港でも人出減少

新千歳空港の到着ロビーでは、26日、大きな荷物を抱えて観光地に向かう家族連れや、帰省した家族を出迎える人の姿が見られましたが、例年に比べて人出は少なくなっています。

江別市の実家に帰省するという大阪府の30代の男性は「8月に帰る予定でしたが、新型コロナの影響で帰省できず、1年ぶりに帰ります。年末年始は家族でゆっくり過ごしたいです」と話していました。

また、家族で小樽市に観光に訪れるという神奈川県の40代の男性は「来るかどうか悩みましたが、子どもたちも楽しみにしていたので、人との距離をとるなど気をつけながら、スキーを楽しみたいです」と話していました。

日本航空と全日空によりますと、25日から来月3日までの期間に道内を発着する便の予約客は、今月18日の時点で、去年の同じ時期に比べ、日本航空が54.5%、全日空が45.9%減っているということです。

道内への帰省のピークは26日、道内から本州方面へのUターンは、来月3日にピークを迎えるということです。