漫画無断掲載 海賊版サイト 被害額が過去最悪の規模に

インターネットに漫画を無断で掲載する海賊版サイトの被害について、出版社などで作る団体が試算したところ、11月の被害額は推計で350億円と、過去最悪の規模になっていることが分かりました。

漫画の海賊版サイトをめぐっては、おととし、5万点以上の作品を無断で掲載する「漫画村」が大きな問題となり、ことし7月には出版社や関係団体で作る海賊版対策の中核を担う団体「一般社団法人ABJ」が設立されました。

ABJによりますと、ことしにかけて漫画村とは別の海賊版サイトが次々に登場し、アクセスの多い上位5サイトへの月間のアクセス数は、ことし1月に4800万ほどだったのが、8月にはおよそ1億1000万に急増し、先月も1億4000万と多い状況が続いていて「漫画村」が最も見られた時期を上回っていると言うことです。

被害額は試算で350億円 過去最悪の規模

アクセス数や滞在時間をもとに試算した被害額は、ことしに入って増え続けていて、11月は、上位5サイトだけで1月の9倍に当たるおよそ350億円に上り、過去最悪の規模になっているとしています。

ABJで広報部会長を務める伊東敦さんは「運営者を特定しにくい悪質なサイトが次々と登場し、被害に歯止めがかからない深刻な状況だ。漫画文化を守るためにも絶対に海賊版を利用しないようにしてほしい」と話しています。