新型コロナ感染の広がり 時系列に3D地図で表示

国内の新型コロナウイルスの感染の広がりを、時系列に沿って3Dで見ることができる地図を東北大学などのグループが開発し、インターネットで公開しました。

東北大学大学院環境科学研究科の中谷友樹教授とJX通信社のグループが共同で開発し、ウェブサイトで公開しました。

ことし2月以降に企業や病院などから発表された新型コロナウイルスの感染者の情報を元に、地図の上に時系列に沿って感染が報告された地域が、3次元で表示されるようになっていて、1つの地域で感染の情報が多い場合は、赤色などのように、感染の密度や期間の長さなどに応じて赤や青、それに灰色に色分けされています。

中でも都市部では、長期間にわたって多くの感染が報告されていることから、地図の上に雲の柱ができているように表示されています。

グループによりますと、東京や大阪などの大都市圏で継続的に感染が起こる「感染の核」となり、そのあとに周辺に広がっているのが、視覚的に分かるようになっていて、国内での感染の広がり方を理解するのに役立つということです。

開発した中谷教授は「当初は東京新宿などの都心部から感染が広がっていると指摘されていたが、今では地方都市にも小さな『核』が生まれてしまっている。地図を見ることで感染が身近に存在することを認識し、行動を考えるきっかけにしてほしい」と話しています。