東京都の人口 5か月連続減少 コロナ影響で23区からの移住増か

東京都の人口は、今月までの5か月連続の減少となりました。専門家は、新型コロナウイルスの影響が続き、23区から都外に移住する人が増えていると分析しています。

東京都によりますと、今月1日現在の都内の人口は推計で1396万2725人でした。

前の月と比べると1000人余り、率にしておよそ0.01%減りました。

このうち、日本人は5500人余り減った一方で、外国人は4500人余り増えて10か月ぶりの増加となり、都は「入国制限の緩和の影響ではないか」と話しています。

都の人口は、ことし5月1日現在の推計で初めて1400万人を超えましたが、6月から減少傾向に転じ、8月以降は5か月連続で減り続けています。

また、東京からほかの道府県に転出した人は都内に転入した人より3600人多く、「転出超過」となっています。

「転出超過」も5か月連続です。

人口問題に詳しいみずほ総合研究所の岡田豊主任研究員は「リモートワークによって、仕事と住まいの場所を切り離し、23区から都外に移住する人が増えている。まだ一部の人たちの動きだが、リモートワークが進めばさらに大きな流れになると考えられる」と話しています。