海外からの帰国者と入国者 28日から 一部鉄道 利用可能に

新型コロナウイルスの感染防止対策として、海外からの帰国者と入国者は公共交通機関を利用しないよう求められていますが、今月28日から成田空港を出発する一部の鉄道の専用車両が利用できるようになりました。

海外からの帰国者と入国者は空港の検査で陰性であっても、公共交通機関は利用しないよう政府が求めているため、空港からの交通手段はハイヤーか自家用車などに限られ、金銭的な負担や人数が増えた場合の交通手段の確保が課題になっています。

国土交通省などが公共交通機関の利用を検討した結果、成田空港を出発する鉄道のうち京成上野駅と結ぶ京成電鉄の特急「スカイライナー」が、今月28日から専用車両を設けることで利用できるようになりました。

専用車両は先頭の車両で、京成上野駅に到着したら一般の人が利用する改札と別の出口から出て、地下のハイヤーや自家用車用の駐車場まで移動するよう通路が確保されています。

利用の際には予約サイトか窓口で手続きをして、駅でパスポートで利用者の確認をすることで、あとで感染が判明した場合に遡って調査できるとしています。

専用車両のある特急は1日15本で、予約は今月28日から受け付けるということです。

国土交通省は今後、交通手段をさらに増やすための検討を進めることにしています。