フィギュアスケート全日本選手権 男子SP 羽生選手が首位

フィギュアスケートの全日本選手権は、長野市で男子シングル前半のショートプログラムが行われ、羽生結弦選手が2本の4回転ジャンプを決める演技でトップに立ちました。

長野市で開かれている全日本選手権は25日、男子シングル前半のショートプログラムが行われ、今シーズン初戦となる羽生選手や、大会5連覇がかかる宇野昌磨選手、それに先月のNHK杯を制した鍵山優真選手などが出場しました。

新型コロナウイルスの影響で今シーズンのグランプリシリーズを欠場した羽生選手は、黒を基調とした衣装を身につけてアップテンポな曲を使った新しいプログラムで臨みました。

羽生選手は、冒頭の4回転サルコーを大きなミスなく着氷すると、続く4回転と3回転の連続ジャンプも決めました。

羽生選手は、曲に合わせてキレのある振り付けを披露し、後半に組み込んだ得意のトリプルアクセルも成功しました。

このあと、得点のないスピンがあったものの、羽生選手は103.53の得点でショートプログラムでトップに立ちました。

宇野選手は、演技序盤の4回転からの連続ジャンプで転倒するミスが響いて得点を伸ばせず、94.22で3位でした。

2位は鍵山選手で、2本の4回転ジャンプに成功したほか、3つのスピンもすべて最高評価のレベル4を獲得して98.60をマークしました。

男子シングル後半のフリーは、26日に行われます。

羽生「しっかり修正しながら頑張りたい」

トップに立った羽生結弦選手は「楽しむことはできたと思っているが、点数的にはいい演技だったとは言えない内容だと思うので、しっかり修正しながらあすに向けて頑張りたい」と演技を振り返りました。

新しいショートプログラムにアップテンポな曲を選んだことについては「最初はピアノ曲を探していたが、世の中の状況を見ていて、こんなつらい中でも自分のスケートを皆さんが見てくれているので、明るい曲のほうがいいと思った。ちょっとでも明るい話題になればいいのかな」と話しました。

また新型コロナウイルスの感染対策で拍手のみの応援だったことについては「これまで、皆さんが新しいプログラムや衣装を見たときに、かけてくれた声援などを心の中で再生しながら新しい応援として受け止めた」と話しました。

そして、26日のフリーの演技に向けて「まずはしっかりと回復させることが大事だ。すごくいい練習もしてきたと思うし、ジャンプもとりあえずすべて、降りてはいる。あすもしっかりとまとまった演技をしたい」と意気込みを話していました。

宇野「ジャンプ制御しきれず」

ショートプログラムを終えて3位の宇野昌磨選手は「久々の大会でかなり緊張した。競技者としてこういう緊張感の中で試合をすることに不安がありながらも心のどこかで待ち望んでいたんだなと思いながら滑った」と演技を振り返りました。

2本目の4回転からの連続ジャンプで転倒したことについて「1つ目のジャンプは手拍子もあり、こんな感じが大会だったなぁという思いで降りることができた。ただ2つ目は試合で失敗しがちのジャンプなので、踏みきり自体はよかったが着氷に不安な気持ちがある分、制御しきれなかった」と話していました。

そのうえで26日のフリーに向けて「きょうはすごく楽しかった。あす、もう1度、滑らしてもらえることに感謝しながら、きょうまで頑張ってきた自分を楽しませてあげたい気持ちもある」と笑顔で話していました。

鍵山「フリーも攻めきった演技を」

男子シングルのショートプログラムを終えて2位につけた鍵山優真選手は「ショートプログラムはジャンプが3本しかないので1本ミスしたら終わり、1本も逃さないという気持ちだった。演技が始まったら自然に集中できて落ち着いて滑ることができた。すべてをかける思いだったので、ミスなく終われたときはうれしい気持ちが前面に出てガッツポーズが出た」と笑顔で振り返りました。

26日のフリーに向けては「昨シーズンからショートプログラムとフリーの両方で完璧な演技をそろえることができていない。ことし最後の試合なので、フリーもノーミスで、満足できる演技ができればいい。守ることなく攻めきった演技をしたい」と気持ちを引き締めていました。