競泳 孫楊 CASの資格停止処分 スイス連邦最高裁が無効に

オリンピックの競泳で2大会連続で金メダルを獲得した中国の孫楊選手が、ドーピング規定に違反したとして、CAS=スポーツ仲裁裁判所の下した資格停止処分を不服とした訴えについて、スイス連邦最高裁判所は孫選手の訴えを認めて処分を無効としました。これにより、CASは再び聴聞会を開いて処分を決めることになります。

中国の孫選手は29歳。オリンピックではロンドン大会とリオデジャネイロ大会の2大会連続で金メダルを獲得したほか、去年の世界選手権では男子200メートル自由形と400メートル自由形で2冠を達成しています。

おととし9月に中国の自宅で行われたドーピング検査の際、採取した血液が入った容器を壊したため、CASはことし2月、ドーピング規定に違反する行為があったと認定し、8年間の資格停止の処分としていました。

この処分について、孫選手はCASのメンバーの1人に「偏見」があったとしてスイス連邦最高裁判所に処分を取り消すように訴え、最高裁判所は24日までに孫選手の訴えを認めて資格停止処分を無効としました。

これを受けて、CASは再び聴聞会を開いたうえで、別のメンバーで改めて裁定を下すことになります。

資格停止処分が無効となったものの、孫選手が来年の東京オリンピックに出場できるかどうかなど、今後については不透明なままで、再び開かれる聴聞会で孫選手側がどのような主張をするのかや、改めて下されるCASの裁定が注目されます。