大相撲 力士会 合同稽古を本場所直前に変更を 相撲協会に要望

大相撲の十両以上の関取による力士会は、新型コロナウイルスの感染拡大でことし10月から新たに始まった合同稽古について、本場所の直前に実施するよう日本相撲協会に要望しました。

東京 両国の国技館で開かれた力士会には関取のほか、日本相撲協会の尾車事業部長が出席しました。

非公開の会合のあと、力士会の会長を務める横綱 鶴竜が報道陣の取材に応じました。

鶴竜は、感染拡大で出稽古が禁止される中、ことし10月から始まったほかの部屋の力士どうしで行う合同稽古の時期について話し合ったことを明らかにしました。

会合では、実戦感覚を養うために本場所に近い時期で合同稽古をしたいという声があがったということで、尾車事業部長に対して、現在の番付発表前ではなく、本場所の1週間ほど前にするよう求めたということです。

これに対し、尾車事業部長は「本場所直前に合同稽古をして感染した場合、出場が間に合わなくなる」と説明したうえで、時期の変更が可能かどうか検討すると話したということです。

鶴竜は「協会も考えて今の時期にしたことは十分理解している」と話していました。

鶴竜「準備ができていれば精いっぱいやって結果残したい」

休場が続き、11月場所後に横綱審議委員会から「注意」の決議を受けた横綱 鶴竜は、23日まで行われた合同稽古で一度も相撲を取りませんでした。

こうした中、24日、報道陣の取材に応じた鶴竜は、来月の初場所に向けて「自分の体を早く取り戻したい。その思いだけだ。準備ができていれば、精いっぱいやって結果を残したい」と話していました。