初詣のさい銭はキャッシュレスで 富山市 越中稲荷神社

コロナ禍で迎える初めての正月を前に、「新しい生活様式」で初詣をしてもらおうと、富山市の神社にキャッシュレスで、さい銭を納められる決済サービスが導入されました。

サービスを導入したのは富山市にある越中稲荷神社です。

この決済サービスは、北陸銀行が今月から運用を始めたもので、訪れた人はスマートフォンのアプリ「J-Coin Pay」を使って、さい銭箱の横に設置されたQRコードを読み込み金額を入力すると、キャッシュレスでさい銭を納めることができます。
この神社では、現金のやり取りを無くし、感染防止に向けた「新しい生活様式」を進めるために導入したということです。

この神社では、ほかにも感染防止策として、手水舎のひしゃくを撤去したほか、今後、鈴緒も回収することにしています。

越中稲荷神社の宮司、山田方輝さんは「神様はすべてお見通しなので、デジタルのさい銭でも思いは通じます。これだけ新型コロナウイルスがまん延しているので、伝統のさい銭にもデジタル化が必要だと判断して導入しました」と話していました。

また、北陸銀行デジタル戦略部の野島一臣さんは「今後はほかの神社や仏閣でも運用を増やしていきたい。正月はぜひ、このサービスを利用して現金を触らない清潔なさい銭を体験してほしいです」と話しています。