エイベックス 本社ビル売却へ イベント開けず業績悪化

大手音楽会社のエイベックスは、東京 南青山にある本社ビルを売却すると発表しました。新型コロナウイルスの影響で音楽イベントが開催できないことなどから業績が悪化していて、不動産の売却で業績の立て直しにつなげるねらいがあります。

発表によりますと、エイベックスは、東京 南青山にある本社ビル「エイベックスビル」を700億円余りで売却することを24日に開いた取締役会で決めました。売却先は明らかにしていません。

エイベックスは、新型コロナウイルスの影響で大規模な音楽イベントが開催できなかったことなどから、ことし9月までの中間決算で最終損益が32億円の赤字を計上し、業績が悪化しています。会社では今回の本社ビルの売却益を来年3月までの1年間の決算に計上し、最終的には150億円の黒字になると見込んでいます。

また、会社は40歳以上の社員を対象に希望退職を募った結果、103人の応募があったことも明らかにし、本社ビルの売却と併せて人員削減を行うことで、業績の立て直しにつなげるねらいがあります。

エイベックスは人気歌手が所属する音楽事業を中心にエンターテインメントの分野を幅広く手がけています。

売却する本社ビルは2017年に完成したばかりで、会社では売却後もしばらくは、同じビルに賃貸で入居し本社を置くとしています。