「妊婦に感染させないで」新型コロナ家庭内感染に警鐘 高知

新型コロナウイルスの感染者が急増する中、高知県内で家庭内感染とみられる妊婦の感染が複数、報告されていることがわかりました。現場の医師は、「妊婦が感染すると出産時の大きなリスクとなる。妊婦の家族は忘年会や新年会への参加を控えるようにしてほしい」と呼びかけています。

高知県などによりますと、県内で新型コロナの感染者が急増する中、今月に入って妊婦を濃厚接触者として検査するケースが増えていて、家庭内感染とみられる感染が複数、報告されているということです。その中には、夫が会食に参加して感染し、妻が家庭内で感染したとみられるケースもあったということです。

感染が妊娠後期だった場合は、帝王切開での出産となるおそれがあるほか、出産後も赤ちゃんに感染させないよう一定期間、隔離されるため、授乳をしたりだっこしたりすることができず、心身ともに負担がかかるということです。

感染した妊婦の診療にあたっている高知医療センターの総合周産期母子医療センター長の林和俊医師は、「ほとんどで、家族が家にウイルスを持ち込んでの感染ではないかとみている。妊婦が感染すると出産時に大きなリスクがあることを理解して、妊婦の家族は忘年会や新年会への参加を控えるようにしてほしい。職場でも家族に妊婦がいる同僚を無理に誘わないよう気を付けてほしい」と呼びかけています。