世界でクリスマスが様変わり コロナ対策に追われながらの工夫

まもなくクリスマスを迎えますが、世界各地では新型コロナウイルスの対策に追われながらも、子どもたちに楽しんでもらおうとさまざまな工夫が行われています。

このうち、イエス・キリストの生誕の地とされるパレスチナ暫定自治区のベツレヘムでは、例年、街の広場のクリスマスツリーのイルミネーションが点灯され、広場を埋め尽くすほどの大勢の巡礼者や観光客でにぎわいますが、ことしは外出制限などの影響で閑散としています。

ポルトガルの首都リスボンのショッピングモールでは、毎年この時期、子どもたちがサンタクロースと交流するイベントが開かれてきました。

ことしは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、イベントはオンラインで行われ、サンタクロースにふんしたスタッフがカメラ越しに子どもたちから寄せられた質問に答えていました。

また、アメリカ西部のオレゴン州の商店では、サンタクロースにふんした男性が用意されたテントの中に入り、透明な仕切りを隔てて、訪れた子どもたちと交流しました。

世界各地では新型ウイルスの対策に追われながらも、子どもたちにクリスマスを楽しんでもらおうとさまざまな工夫が行われています。

サンタ「誰も独りぼっちではない」

サンタクロースのふるさととされるフィンランド北部の村では、23日、世界中の子どもたちにプレゼントを贈り届けるサンタクロースが現地を出発しました。

出発に先立ち、白いひげを蓄えたサンタクロースは「私たちはこれまでにない大変な時代を生きています。クリスマスは大切な人たちと過ごす時間ではありますが、友達や親戚、知り合いに思いをはせることも大切で、こうした人たちとはさまざまな手段でつながることができます。誰も独りぼっちではありません。すべての人にとって幸せで平和なクリスマスでありますように」と呼びかけました。

そのあと、サンタクロースはトナカイが引くそりに乗り、旅立ちました。