年末年始の外出控えて 栃木県が感染者増で「医療危機警報」

栃木県は、県内で新型コロナウイルスの感染者が増え、医療体制がひっ迫しているとして「栃木県医療危機警報」を出して、年末年始の不要不急の外出をできるだけ控えるよう呼びかけることを決めました。

栃木県庁で開かれた新型コロナウイルスの対策本部会議では、県内の感染状況について、新規感染者の増大で医療体制がひっ迫し、自宅療養や自宅待機の人が22日の時点で89人に上っていることなどが報告されました。

このため県は、24日から来月11日までの間「栃木県医療危機警報」を出して、県民に対し不要不急の外出をできるだけ控え、年末年始の帰省も必要性を慎重に検討するよう呼びかけることを決めました。

また「Go Toイート」について、今月28日から来月11日までは新規の食事券の発行を一時停止し、すでに発行された分の利用自粛を求めるということです。

さらに、来月中旬をめどに無症状や軽症の人を受け入れるホテルを感染者が急増している県南部に新たに確保するなど、受け入れ態勢を強化することにしています。

会議のあと、県医師会の稲野秀孝会長は「医療提供体制は赤信号と言ってもいい。感染しないための最大限の注意を払い、行動のひとつひとつをもう一度見直してほしい」と訴えました。
また、福田知事は「県民の行動が医療を守ることにつながってくるので、お願いしたことをぜひ実践してほしい」と呼びかけました。