東京都 新型コロナ 10人死亡 748人感染確認 過去2番目の多さ

東京都では23日、1日としてはこれまでで2番目に多い748人が新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。9日連続で曜日ごとの最多を更新したほか、7日間の平均も15日連続で最多を更新して640人になりました。また、都は、これまでに感染が確認されていた10人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は23日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて748人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の発表人数としては、6日前の今月17日の821人に次いで、これまでで2番目に多くなりました。

また、700人を超えるのは、736人だった4日前の今月19日以来です。

さらに、9日連続で曜日ごとの最多を更新しました。

23日までの7日間の平均も15日連続で最多を更新して640人になりました。

23日の748人は、年代別に、
▽10歳未満が14人、
▽10代が24人、
▽20代が193人、
▽30代が141人、
▽40代が130人で最多、
▽50代が120人で最多、
▽60代が54人、
▽70代が34人、
▽80代が33人で最多、
▽90代が5人です。

748人のうち
▽およそ37%にあたる278人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▽残りのおよそ63%の470人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は
▽「家庭内」が112人と最も多く、
▽「施設内」が57人、
▽「職場内」が55人、
▽「会食」が19人などとなっています。

都の担当者は「感染確認が増加していることを深刻に受け止める必要がある。クリスマスや年末年始は人が集まるところには行かず、いつもと同じ人と過ごしてほしい。感染対策の徹底が必要だということを肝に銘じて十分に注意してほしい」と話していました。

これで都内で感染が確認されたのは、合わせて5万3130人になりました。

一方、都の基準で集計した23日時点の重症の患者は22日より5人増えて69人でした。

また、都は、これまでに感染が確認されていた60代から90代までの男女合わせて10人が死亡したことを明らかにしました。

このうち5人は同じ医療機関の入院患者で院内で感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて578人になりました。

入院中は2103人 重症患者は69人

東京都によりますと、都内で23日までに感染が確認された5万3130人のうち、
▽入院中の人は22日より10人増えて2103人となりました。
▽入院患者のうち都の基準で集計した重症の患者は22日より5人増えて69人でした。

都は、23日の時点で、
▽重症の患者向けの病床を200床確保していますが、これを250床にするよう医療機関に要請しているほか、
▽2800床確保している中等症以下の患者向けの病床は3750床にするよう要請しています。

また、
▽自宅で療養している人は22日より61人増えて1886人となり、これまでで最も多くなりました。

▽都が開設・運用しているホテルなど10の施設で療養している軽症や無症状の人は22日より4人減って983人となりました。

このほか、
▽医療機関に入院するかホテルや自宅で療養するか調整中の人は、22日より119人増えて1055人です。

一方、
▽すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は4万6525人となっています。

東京都 小池知事「不要不急の外出自粛を」

東京都の小池知事は記者団に対し「とにかく、夜の外出と不要不急の外出を自粛して静かな年末年始をと強くお願いしている。きょう、あしたの行動が年を越してからの状況に響いてくるのでご協力をお願いします」と述べました。

都立駒込病院と神経病院で一部停止

東京 文京区にある都立駒込病院で、外科の医師1人と看護師2人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。

この影響で、駒込病院ではほかの医師2人も自宅待機となったことから、23日から来月8日まで外科の一部の外来診療を停止します。

また、府中市にある都立神経病院ではリハビリテーションを行う作業療法士2人の感染が確認されました。

神経病院では入院患者に対するリハビリを年内いっぱいは中止するということです。